まさか、Bear Stearnsがこんなに一気に買収されてしまうとは、金融初心者の私も驚きました。むごいね、世の中。今日のNYのメディアは週明けのこのスキャンダラスなニュースに湧いてましたが、本当びっくり。しかも売値2ドルって!!どうなってるの・・ そしてまさか、こんな日にNYUのCDO (Collartelized Debt Obiligation)(社債や貸出債権(ローン)などから構成される資産を担保として発行される資産担保証券の一種) のクラス、そして担当は・・・Bear StearnsでCDOを作っていた人です。そう、まさに解雇が決まった日に彼は授業を教えなくてはいけなかったという。もう、クラスのみんな興味津々。
先生も、もはやBear Stearnsが買収されたことをジョークにしていましたが、それにしても顔が神妙で心が痛みました。。中にはこんな会話も。
生徒:「BSのビルに2ドル札が貼られてたって本当ですか?」
先生:「そうなんだよ。写真をみたかい?早朝にビルに貼られたらしいんだけどね。まさか2ドルとは僕たちも驚いているよ、だって会社の入っているビルそのものの価値ですら1.5billionくらいあるのに・・誰がこのディールで儲けてるのかは分からない。。」
大恐慌を乗り越え、世界大戦を2度乗り越えた歴史85年の投資銀行がこんなにかんたんになくなってしまうとは、本当に歴史的瞬間にいる感じがします。
先生:「中には長年BSで働いていて、自社株をたくさん持っていた社員もたくさんいたんだけど、そういう人たちは本当に大変そうだ。」
辛辣です!マーケットの開く前のディール成立を目指し、木曜の晩からFRBの人たちも乗り込み作業をしていたそうです。それにしても、先週の金曜日に連邦が「お金かしたげる!」って言ってれば、BSも生き残れたはず、と先生は言っていた。それと同時に「噂が広まって顧客の信頼をなくしたら、もうそれは終わりだから、どっちみち買収されるか、潰れるかの瀬戸際だった。」とも言っていた。それにBSを買収してたち直して上げられる大手は、Citiは無理だしSociete General もあんなスキャンダルあったりLehman Brothersも氷の上を歩いているし、やっぱりJP Morganくらいしかいなかったらしい。
先生いわく、正式に取引が終わった訳ではないので、他の銀行がもっと良い値で買収を名乗り出るのではないかと言っていましたが、どうなることやら。Wall Streetが揺れています。たぶん今失業率かなり高いはずです。銀行、本当怖い。いきなり首切られるからね・・でも先生は「またJP Morganに逆戻り。僕のキャリアはJP Morganから始まったんだ」なんて明るく言ってたので、NYでの転職の容易さが伺えます。(もちろん能力のある人は)
とまぁ、こんなことが起こった日に張本人から授業を受けるとは。NYならではの体験でした。
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