毎週、東京との会議があるんですが、今日もその東京への会議でした。現在私は、機関投資家の動向のようなことを調べているのですが、リサーチを報告しているときに、「エンドウメントとファウンデーション(Endowment & Foundation:慈善基金とか財団を指す)は〜」ということを言ったらボスがぷちっと、キレました。
「さくら、だからエンドウメントじゃなくてインドウメントだっていっただろ?そういう風に変な発音をするから日本人は馬鹿にされて相手にしてもらえないんだよ。」実は、ミーティングの前にも数日前に私はずっと英語で「エンドウメント」と発音していたところ、その同じボスに注意をされ、「インドウメント」と英語で発音するのは分かっていました。その時は「ドイツ人のナマリみたいだ!」なんていって笑われていたんですが、真剣に私の発音間違いを気にしていたらしく、今日はマジギレ。ちなみにそのボスも超優秀、名門コンサル出身です。普段はとてもいい人ですちなみに。(笑)
私は英語で話していたつもりではなく、Endowmentを日本語読みをしてエンドウメントと読んだだけなので、ちょっとボスの怒りっぷりに戸惑ったんですが。(日本語読みをするとエンドウメントと言う)なんか余りにも切実に「だから日本人は馬鹿にされるんだよ」と怒っているので、きっとそれは今まで彼が金融業界で経験して来たフラストレーションなんだろうなぁ、と理解。
金融には日本語に直訳しにくい言葉もたくさんあって、こういう風に言葉にして話す時は、英語でそのままいうべきなのか、カタカナ読みをするべきなのか、日本語の言葉をあてるべきなのか迷う時がたくさんあります。でも確かに日本語と、英語をちゃんと使いこなせないのはビジネスとしては格好が悪いです。だから上司の怒りも分かりますが、それにしても発音一つでここまで日本人に怒られたのは、初めてなので非常にびっくりしました。
アメリカ、特にNYには色々な思いを抱いた日本人がいます。日本を離れて育ったので、非常に日本をプライドに思い、憧れの強い人、日本でいじめられて嫌気がさしたので留学して来た人、日本人であることにコンプレックスがある人、アメリカなんか来たくなかったのに嫌々来ている人、などなど。日本人でも日本語を使いたがらない人もいるし、アメリカにいても日本語しか話さないような人もいます。面白いですが、相手によってその好みを汲み取らないといけないのはちょっと、やっかいです。彼はいつもちなみにオフィスでは日本語ではなくて英語を使います。でもなんとなく今日の事件で彼のスタンスが分かったように思いました。言葉の使い方には、本当にその人のアイデンティティが色濃く現れることを再認識した事件なのでした。
2 comments:
そんなことで馬鹿にされるのが、馬鹿らしいよね。まぁ、業界によるよかな。発音がどうだって、通じればいいじゃん!っていう態度でいたいよねぇ。
akko>本当、今の時代は「発音が悪くて日本人なんだからしょうがないでしょう」っていう態度が必要だと思うわ。
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