Wednesday, May 14, 2008

お金は汚い?

今の仕事につく前に、(というか半ば今でも)私はお金に対して余いいイメージを持っていませんでした。「お金」と聞くと、なんかリッチな小太りの自分のことしか考えてなさそうなオジサンや、とことんお金持ちになって、でもお金は分けてあげないみたいな人や、相続争いとか、そういう汚くてずるい、というイメージが大半を占めていたと思います。

しばらく前の日経かなんかで読んだ記事に、日本人は欧米人と比べてお金に対するイメージが悪いということが書いてありました。「お金がお金を生む」ということに対して日本人は抵抗があるようです。だから、ヘッジファンドとか、貯蓄はこんなにあるのに運用をする人が少なかったり、あとは義務教育で金融のクラスが全くないことなどが書いてありましたが、確かにそうだなと思いました。その記事には、自分のお金に対するイメージを全て書き出してみると面白いと書いてありましたが、私はなんだか怖いのと面倒くさいのとやりませんでした。

この仕事をしてだんだん分かって来たのは、金融はどこの国でも、どんなビジネスでもとても世界がまわるのに重要な役割を果たしていて、日本はとてもそれに疎い&遅れているということ。昨日日経ヴェリタスの記事に、ウォレン・バフェットのことが書いてあって「株式総会に3万人」というヘッドラインにやられて読んだんですが、本当カリスマ投資家っていうんですか、ああいうの?株主総会なんて行ったことないので分かりませんが、新聞に出てたバフェットの総会は、まるでアイドルのコンサート会場のように人で埋まっていました。

たぶんこれは有名な話なのでしょうが、バフェットは、ネブラスカのど田舎オマハだっけな、の小さな家に住んでいて、月給は約80万円、好きな食べ物はハンバーガーとソーダというまるでアメリカで6番目に大きいビジネスの経営者とは思えない暮らしぶり。記事の中には子供との質問のやりとりとかが書かれていたのですが、ウォレン氏の人柄そのものに非常に興味を惹かれました。前に書いた「お金に汚い人」というよりは、彼は自分の哲学がありお金はあくまでも自分の欲とかとは切り離されたところにあるような彼の哲学は(ってあんまり知らないからこの予想はあってるか分かりませんが)とても新鮮に感じました。今度彼のバイオグラフィを読みたいと思いました。


最近のミャンマーや中国の天災の資金支援にしても、食糧危機の問題にしても、お金の巡りはとても大きな問題で、その国の政治、人の価値観、文化の違いなどこのグローバルな金融世界で深く交わっているのはとても最近興味深いです。昔、中学時代に、大好きな世界史の先生の授業で、何かの答案用紙に「お金のない世界はどんなのか気になる」みたいなことを書いたときに、先生がなが〜いコメントを赤ペンで書いてくれたことを思い出しました。まるで振り出しに戻っている気分です。

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