“You have chronicle dissatisfaction!”
Vicky and Christina Barcelonaっていうウッディ・アレンの最近の映画で、ワイルドな女性役のペネロペ・クルスが、アメリカから、自分探し的な旅行でバルセロナに来た、スカーレット・ヨハンソンにそう叫ぶシーンがあるのです。
「あんたは慢性的不満病なのよっ!」
と。最近そのシーンがよく頭の中でリプレイされます。慢性的不満病は、現代病だなぁと。仕事もあり、彼氏もいて、家もあって、楽しいNYライフを過ごしていることを忘れて、悶々とする自分にはっと気がついたりすると、ペネロペ・クルスの叫びが聞こえてくるのです。
先日、池田先生のブログにこんなことも書いてありました。
“(前省略)welfare economicsも「人々を幸福にするにはどうすればいいのか」を考える学問だ。だから幸福を最大化するためには、何が幸福なのかをまず考えなければならない。ところが経済学ではジェヴォンズ以来、welfare=wealthと定義し、富を最大化することが幸福の最大化だと考えてきた。
この単純な功利主義は、ハイエクも指摘したように、明らかに誤りだ。幸福は富と同一ではなく、その増加関数かどうかさえ不明だからである。実験経済学や行動経済学などの実証研究に よれば、両者はほとんど無関係だというのが定型的事実だ。日本人の所得は1950年代から5倍になったが、「幸福度」は2.9から2.6に下がり、世界で 60位前後だ。幸福=富と考えるかぎり、日本人がこれから大きく幸福になる可能性はあまり高くない。世代会計でみると、今の30代以下は不幸になるおそれ が強い。”
前回のエントリには結婚の話をしましたけど、幸福の奥は深いです。お金持ちになっても、ハンサムな人と結婚しても、何にも困らなくても、不幸な人は不幸なのです。たぶん、社会の色々なナレーションで、私たちにはゆがんだ幸福の定規が刷り込まれているんだろうなと思います。コマーシャルだとか。映画だとか。ドラマだとか。雑誌とか。女友達との会話とか。現実とはかけ離れた理想やロマンスを、無意識のうちに見せられ、「これが幸せなんだよ」と刷り込まれ。気がつくと、「私って幸せなの?」みたいな。それは、大きなダイヤの指輪をもらっても、見つめてるだけで幸せになれないことで、それは、幸せというのが何かどこかの到着地点に思っていることが最大の勘違いでも、ある。
だから、「幸せになりたい」という人がよくいるけど、それはoften言葉のmisuse. シンデレラ状態。シンデレラ、その後義姉にいじめられたんだっけ、ていう。大体なんで人間「幸せになりたい」って思うようになったのか。確かなんか昔どっかで聞いたのは、どこかの部族には「幸せになる」という概念がないらしい。I guess that makes a sense. 幸せってもっと資本主義に起因するのかもね。幸せがずっといられる場所でないのならば、あなたのいう幸せってなんですか?
3 comments:
ううーん、深いですね、、幸せって。。
今ふと思ったのが、「幸せになる」って事自体が、そもそも「幸せではない」状態のスタートですよね。
それって、資本主義に起因するとするなら、「幸せになる」ために、「もっと、もっと」って思うように仕向ける戦略なのではないかしらん。
慢性的な心の飢餓感を感じさせることで、より活発なマーケットにさせるという、、
ま、結局現代人は大半が無意識にマインドコントロールされてるというわけで。
自分も例にもれずそうなのかな~と思いますね。
資本主義に起因するか社会主義に起因するか分からないけれど、もっと楽しくありたい、もっと自由でありたい!って意味で、俺は“幸せ”というものを追い求めるなぁ。
俺の中で究極の幸せを探求する上で、諦念って概念がキーワードでもあって、それは決して後ろ向きな諦めの感覚ではなくて、広げる欲求もキープしつつ、現状においていかに幸せになりうる要素を見出せるか、っていういい意味で内向的な感覚であるのです。
外へ外へ発信して獲得していくものもあるかもしれないけれど、現状を見つめ直す中で、再発見できる楽しさもきっとあると思う。
そういう感覚も養っていけたら、人生どんな状況に陥ってもバラ色間違い無しなんじゃないかなあとも思ってます。
まゆ>コメントありがとう!深いですよ、幸せ。そうですね、私も例にもれず、幸せを追求する一人です。(笑)でも本当に。不幸も幸せのうち、自分の人生で細かいことに感謝できる事が、一番の幸せへの近道かと、思います。
ぐしけん>コメント待ってました〜!笑 「再発見」にはすごく同感です。自分が今持っている物のなかで、感謝できるもの、そういう気持ち大事だと思う!そうだね、なんか自分の現状認識はまず第一で。そこから、ありきたりな言い方ですけど当たり前のことを大事に思えたり、楽しめたり、感謝できたり、今の私たちにはもっと必要なんじゃないかと、思う!
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